尾崎牛
Ozaki Beef

尾崎牛

日本で唯一、生産者の名前が冠になったブランド牛「尾崎牛」

尾崎牛とは、宮崎県で牧場を営む尾崎宗春さんが育てる牛につけられる名前です。若き頃にアメリカの牧場で肉牛生産の最先端といえる技術を学び、研修を積み、その帰国中の飛行機の中で、どうせ牛肉をつくるのなら毎日食べても飽きない味を。そして自分や家族、友人に安心して食べてもらえる肉を。そしてなによりも、自分自身が感動できる肉をつくりたいと心に決め、父の牧場の後を継ぎ約100頭の肥育から始まりました。

「毎日食べても飽きない味」をつくることをモットーに、脂がくどくなくあっさりしていること、ジューシーで旨みのあるやわらかな赤身へ導くにはどうすれば良いか、尾崎氏の様々な視点からの探求が毎日続いています。また一般的には25〜27ヶ月肥育するのに対し、尾崎牛は約32ヶ月間肥育しています。これは老化ではなく完熟へ導くためで、毎日牛と向き合い、その成長度合いで出荷のタイミングを決めるのだそうです。

毎日2時間かけてブレンドする飼料

ビールのしぼり粕(大麦)を中心に、とうもろこし、大麦、小麦、大豆粕、アルファルファ(ビタミンA)、海草粉末、粉スミ、 天然カルシウム等12種類の単味飼料を毎日2時間かけて朝夕2回ブレンドしています。理由は、飼料の中に成長促進剤やホルモン剤、防腐剤、抗生物質を入れたくないのと、飼料の割合を固定化して脂の味を変えたくないためです。牛が健康的な食事をしていることで、牛そのものや糞もクリーンな匂いがします。

おいしい天然水とストレスの軽減

水道水ではカルキ臭を嫌って敏感な牛たちはたくさん飲んでくれませんが、牧舎の近くを流れる小川から自家製ポンプで新鮮な湧水を汲み上げ、その水を牛の飲料水にしています。合わせて牛の衛生管理や牛舎の清掃も徹底し、牛舎に牛が並んでいて隣り合わせた牛同士が仲が悪そうな時は引っ越しをさせるなど、牛のストレスをできる限り軽減する工夫もしています。

循環型農業の取り組み

宮崎県は一年中温暖で雨が多く農地の草が育つにはとても良い環境です。尾崎氏が自ら農地を探し、牧場で育つ牛たちの堆肥100%で農地を耕し、その土で農薬を使わずに育った牧草を牛たちに与えるという循環型農業に取り組んでいます。

誰かが呼ぶ「幻の和牛」と

宮崎県は一年中温暖で雨が多く農地の草が育つにはとても良い環境です。尾崎氏が自ら農地を探し、牧場で育つ牛たちの堆肥100%で農地を耕し、その土で農薬を使わずに育った牧草を牛たちに与えるという循環型農業に取り組んでいます。

誰かが呼ぶ「幻の和牛」と

現在は毎月60頭※を出荷、そのうち国内への出荷はわずか30頭 、30頭が海外に輸出されています。常に肉のプロたちの争奪戦となっている入手困難な黒毛和牛や、いつしか「幻の和牛」と呼ばれるようになりました。
一般的な肉牛の脂の融解温度は40度と言われていますが、尾崎牛の牛脂の融解温度は約28度。また、オレイン酸が豊富で、一般的な肉牛が45〜50%、和牛でも55%以上と言われているところ、尾崎牛は常に60%以上でばらつきもありません。環境や食事、飲水に妥協せずに育てることで、肉の味が濃く、旨味が楽しめる味を引き出すことができています。